太田 尊正

今回の派遣事業に参加させていただき、日本とアメリカのさまざまな文化の違いを体感することができました。 特に印象に残ったのは、 建築様式と価値観の違いについてです。 日本とは違い、石造、レンガ造の建物が数多く存在していて、リノベーションが当たり前だということと、その多くが100年以上の建物ばかりだということにとても驚きました。 また、アメリカならではのトラス構造やメトロポリタン美術館などに採用されているアーチ構造、 自由の女神像の架橋、銅板加工技術、ロックフェラーセンターの歴史やデザイン性のある建築物、家具、インテリア、公園など、日本では、あまり見ることができないようなものを視察できたことは、とても貴重な経験になりました。このことを、仕事に生かすことができるように頑張りたいと思います。

その他には、アメリカでは、キャッシュレス社会が浸透している事に大変驚きました。また、国連では、戦争や武器などのために使用されているお金が、莫大な額であること、領事館においては、世界目線での日本とアメリカの関係性、移民の歴史や 9.11同時多発テロ、 また、 伊藤忠商事では、 アメリカならではのオフィスの考え方や人材育成など考えさせられる内容がたくさんありました。

現地のホストファミリーに訪問した際には、現地で開かれている道の駅のようなところを紹介されました。そこでは、小規模ですが、週に2回程度地元の人が集まり、畑で取れた野菜を売る、趣味で作ったものを売るという日本ではあまり見かけない市場があり、文化の違いに驚きました。また、アメリカでは、事業に成功し報酬を得た人は、早期退職し、地域のためにボランティア活動を行っていると聞いて、日本人も考えなければならないと思いました。また、募金を集めて建物を保存、改修し、地域のコミュニティの場に造り替えるアメリカの文化には、とても感動しました。

日本国内も旅行したことがない、比較的近い世代との交流もあまりなかった状態で、初めての大きな海外旅行でしたが、食文化や、 社会制度、 治安の面では、改めて、日本がいかに素晴らしい国であるか気づかされる研修でもありました。また、自分自身の成長の糧にもなりました。

最後に原理事長、秀子さん、高野さん、また、今回お世話になりました皆様、勤労青少年協会の関係者様、このような貴重な研修に参加させていただいたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

正井 裕美

私が今回の研修で最も心を惹かれたのは、ニューヨークの街を自分の足で歩いて実際の空気を感じることができる、 という点でした。

私は知らない土地を歩いて回るのが好きです。徒歩のスピードでしか見られない景色や小道にある小さな発見ができるからです。今回も歩いて目的地に向かう道中映画で見た街並みや行き交う人々の様子など、次々と新しいビルが建ち並ぶその隣では昔からの素敵な建物をリノベーションして住み続けている、その新旧入り交じった街並みと、緑がたくさんありそこここでのんびりと過ごすことができる環境に憧れを感じました。

街を歩いていて気付いたのはいたるところにある星条旗です。人種や宗教、様々なルーツを持つアメリカ人にとって星条旗の元に一つになるというお話を原理事長から伺い、オリンピックなどで星条旗をしっかり見つめ、敬礼する姿の意味を知ったように思います。ブロードウェイではミュージカル 「Frozen」を鑑賞しました。

高野さんからも解説があったのですが、主人公の家族がアジア人含む様々な人種で構成されていたことに少し驚きました。 少し前ならブロードウェイではあり得なかったことが、 今は当たり前の時代になっている、という高野さんの解説が印象的でした。 それでもやはり根付いている差別の存在を感じる機会もあり、根本からの解決の難しさを感じました。今回訪れたのは有名な場所も多数あります。現在ではインターネットを通じてなんとなく知っている気になれる場所もたくさんあります。

それでも、実際に訪れて感じることは大きな経験になると感じました。自由の女神が思っていたより大きかったこと、有名なその場所のすぐそばに悲しい移民の歴史があること。健康への意識が高いニューヨーカーに思った以上に浸透している日本食や緑茶。観光地で聞く観光客向けの英語と街中で聞く英語の違い。毎日自分自身で見付けられる自分なりの小さな発見に、わくわくしながら街を歩くことができました。

いつかまた、この地を自分の英語で、自分の足で歩いてみたい、と思いました。現地では、原哲明理事長、秀子常務理事、また高野京子さんから、見られる限りのものを、新しいものをたくさん見せてあげたい、という気持ちが伝わってきたのが嬉しかったです。今回このような素晴らしい機会を頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

立田 駿

今回、貴協会のニューヨーク研修に参加させていただき、普段の生活の中では到底味わうことの出来ない様々な経験をすることが出来ました。一介の大学生である僕にとって、このプログラムは本来の目的であるその土地の風土や文化に触れ”国際感覚を身につける”こと以外にも、普段接することのない社会人の方々と密に関わるという面でも自身の成長に繋がるものでした。

もちろんその旅路は、家族との旅行でも気の置けない友達との旅行でもない、面識のないメンバーでの5泊7日ということで不安が全くなかったという訳ではありませんでした。しかし、原さん夫妻 高野さん・他の5人のメンバーの優しさと気さくさに助けられ、その緊張も次第にほぐれていき研修を心の底から楽しむことが出来ました。

そんな実り多き研修の中で僕が最も感動し心に残ったのは、初日に訪れたロックフェラーセンターの展望台でした。もちろん2日目の社会見学 その後の名所観光・現地の学生との交流・現地の方の生の声が聞けたwestport訪問・お世話になった方が一堂に会した夕食会、 その全てが貴重な経験でした。しかし、トップ・オブ・ザ・ロックで見た国籍や人種の違う人々が一緒に日没を見て同じように感動している光景は、 初のニューヨークで不安が残っていた僕にとって周りにいた海外の方に対する猜疑心を払拭するものでありました。 そうして新たな知見で見たニューヨークの夜景は、 それがきっかけとなりその後のイベントを心の底から楽しむことが出来たと言っても過言ではないほどに美しいものでした。

帰国後に家族と写真を共有しニューヨークでの思い出を振り返ると、1枚1枚見る度に色んな思い出が思い返され、 この研修がいかに充実し色濃いものであったか実感させられました。 そんな貴重な経験を味わう機会を与えてくださった貴協会に心からの感謝を申し上げます。

小島香菜

2019年8月4日~8月10日のニューヨーク視察に参加させていただきました。言葉が通じない国での滞在に最初は不安や緊張感を強く感じていましたが、原哲明理事長、原秀子常務理事、 高野京子様の心強いサポートのおかげで大変たくさんの経験を心に刻み帰国することができました。 まず初めにこの協会の方々に深く感謝申し上げます。

まず印象に大きく残っていることとしては街並みの美しさです。街並みを車内でみているだけで、様々な風景が視界に飛び込んできます。ニューヨークの大都会でみる夕日や夜景、 Westportの美しい大自然と心に刻まれるほどの情景をたくさん見ることができました。 特に大自然の中で現地の子供たちと触れ合ったことはとても大きく印象に残っており、日々の疲れを忘れ、癒してくれる時間となりました。しかし、日本と違いチップの習慣や治安の悪い地域、ホームレスが残る地域性、銃社会など日本がいかに安全で暮らしやすい国なのかを再実感することができました。その国々によってこんなにも常識の違いがあるのかと考え深いものでした。

国連本部ツアーや領事館を訪問し、とても貴重なお話を拝聴しました。日米関係については日々報道されているにも関わらず、難しい内容に耳を傾けることはあまりしてきませんでした。実際にそのアメリカに訪問することで以前より身近な問題として感じるようになり、 今後は一層興味・関心を持って考えきたいと感じました。また至る所に人権問題や銃社会、核社会についてのポスターやイラストがあり、人間人種は違っても願う社会は同じなのだなと痛感しました。

今回のニューヨーク視察では、自由の女神やブロードウェイでのアナ雪の鑑賞、メトロポリタン美術館などテレビの中や話を聞いたことしかない世界を実際に見て、すばらしさを感じることが出来ました。 個人で観光に行ってもこのように充実したスケジュールで視察することはできないと思います。日本では毎日決められた仕事をこなし、休日は疲れを取ることが毎日の習慣化していましたが、今後はしっかり目標を決めて興味を感じることは積極的に参加してみようと思います。

今回の体験はとても大きなものですべてに刺激を受けました。勤労青少年協会の皆さま、 貴重な体験をありがとうございました。

齊藤 雄一

まずはこのような貴重な機会を設けていただいた原哲明様、原秀子様、高野京子様に心より御礼申し上げます。自分にとってかけがえのない経験となりました。

さて、実際にニューヨークに行って感じたことを以下に記したいと思います。ここでは訪れた場所1つ1つについて感想を述べるのではなく、全体としての考察を述べることにします。

まず最初に感じたことは「古いものを残しつつ新しき要素を混ぜる文化」があるという点です。最もそれを感じたのはチェルシーマーケットに行った時で、そこではもともと精肉工場だった建物や鉄道の線路を改装し、おしゃれなマーケットとして展開されていました。完全に壊してから新しく再開発するのではなく、もともとあったその町の文化を残している点に感銘を受けました。日本では農村の過疎化が進んでいますが、このスタイルは解決策として参考になるのではないかと思いました。

次に印象的だったことは上流階級の人たちが自分のためだけでなく地域の発展のためにお金を出していたことです。Westportに行った時、彼らは地域の文化を残すために私財を出してそのことに尽力していました。 日本において大半のお金持ちはお金持ちどうしで集まり自分のためだけに(もしくは同じようなお金持ちに対して) お金を使う傾向にあると思います。お金をどう使うかは自由だと思いますがこういった姿勢は見習うべきだと思うし、自分のためにも地域に投資するという考え方はとても新鮮に感じました。

京子さんに連れていってもらったブロードウェイではアメリカのエンターテイメントに対する情熱を肌で感じました。CGや舞台のセット、歌手の声量はとてもハイレベルで、日本では感じられないような高揚感を得ることができました。アメリカはスポーツにおいてもお祭り的な要素が多い印象を受けますが、そういった全力で楽しむ精神は見習いたいと思います。

また、領事館、伊藤忠NY支社、国連と回りましたが、そこで働いている人たちは国際的な視野が広いなという印象を受けました。一国のことだけに集中するのではなく、世界的な視野で政治や経済をとらえることが大切なのだと感じました。 Westportでドライバーを務めてくれたパトリックもトランプ大統領について意見を求めてきたので、やはり日本人も他の国の若者のように政治について考える姿勢を見習うべきだと思います。

最期に、誰しもが簡単に行けるようなところではないNYという世界の中心に行けたことに感謝し、今後の人生に活かしていきたいと思います。

登坂 直人

ニューヨーク滞在中の7日間、(飛行機の渡航約丸一日)は私にとってとても大きな体験となりました。7日間で世界が大きく広がったような不思議な感覚でした。時差、景色、言葉、人、建物、 全てが新鮮で、 様々な場所に行かせていただきましたが、今思うとあっという間の7日間だったと感じます。

ロックフェラーセンターや、国連、日本総領事館、セントラルパーク、自由の女神、メトロポリタン美術館、ショッピング、タイムズスクウェア、ブロードウェイ、カフェや車など、テレビや映画の世界だった場所に実際に自分がいる違和感や高揚感を感じながら、まさにニューヨーク! を体感できたと思います。英語をあまり理解できないのがとてももどかしく感じた一週間でもありました。今度はしっかりと英語を理解できるようになったら、もう一度行きたい場所です 。

また色々と考えさせられることも多くありました。移民の歴史や貿易センタービル跡、家庭訪問など文化や歴史、 生き方や働き方の多様性も少しですが感じることができました。もっと多くの経験をしていきたいと感じることができたのはとても有難い経験です。何より、楽しく過ごすことが出来たのが一番の良いことだったと思います。アメリカのエンターテインメント性、見せ方や景観など多くの刺激をいただきました。

また、一緒に参加した方々や原ご夫妻、京子さんのおかげで楽しく、色々と学ぶことができました。仕事に取り組むうえでもこの気持ちを忘れずに、少しでも今後の人生に活かしていければと思います。最後にこの素晴らしい研修に参加させていただきましたこと、深く御礼申し上げます。